ブータンの首都ティンプーは人口10万人弱。標高は2,300メートル。この国の政治,経済,文化の中心である。山の谷間のわずかな平地に国の機関,居住地域,歴史的建造物等が密集する。市内観光スポットは市内に集中しており,政治・宗教の中心である「タシチョ・ゾン」,古刹「チャンガンカ・ラカン」,白亜の仏塔「メモリアル チョルテン」等がある。半日あれば市内観光は終了する。 | |
ティンプー市内(その1) ブータンの首都ティンプーの標高は,2,300メートル。平地に建物が密集するが,規定により5階以上の建物の建築が禁止されており,圧迫感はない。古刹チャンガンカ・ラカン(Changangkha Lhakhang)から撮影。 |
ティンプー市内(その2) 巨大仏像(市内南側)から撮影のティンプー市内の様子。遠景では平地に見えるが,実際街を歩くと,坂と階段が多く,平地はほぼ皆無である。見てお分かりの通り,この街(谷間)には空港は建設できない(山が迫りすぎ)。 |
時計台と広場(Clock Tower Square) この辺りがティンプーの中心地。時を刻む時計と市民が憩う広場がある。この周辺には,ホテルや市民のためのお店が並ぶ。ブータンの建築は,商業施設,民家を問わず,全て伝統のデザイン(ペイント)を施すことが定められている(高さは5階まで)。 |
広場全景 夕方になると,子供たちがこの広場でサッカーをしていた。そう,この国では平らな土地は貴重である。広場を外れると前述のとおり階段。おかげで高いカメラアングルから広場を撮影できる。写真奥に向かって下り坂。下りきると川,すぐ向こうには山。 |
ブータンの政治の中心地区 ティンプーの中心から北側は王宮,政治,行政をつかさどる建造物がある。写真中心の大きな建造物は,タシチョ・ゾン(Tashichho Dzong)。ブータンの政治,宗教の中心を担う建造物。執務が終了する17時以降に見学可能となる。ちなみに,「ゾン=城」の意味である。 |
タシチョ・ゾン(Tashichho Dzong) タシチョ・ゾンは13世紀にこの国を守るために建てられたお城(砦)が,その後幾度もの改装を経て,現在のかたちになった。ブータンで最も重要な建造物のひとつ。釘を使わずに木材を組み合わせて造ってある。ブータンの国教は仏教。当然,内部には由緒正しきお寺がある。 |
タシチョ・ゾン(その2) この国では5階建て以上の建造物の建設が禁止されている。高層建造物は危険である等の説明はあるが,信じ難い。公式には言わないが,歴史的重要なこの建造物より高い建物を否定しているということであろう(私見)。 |
国会議事堂 タシチョ・ゾンから川を隔てて向こう側に国会議事堂も見える。こちらも伝統の建築様式。この近くに国王の住居である王宮も存在する。この周辺は警備が半端なくすごかった。 |
メモリアル・チョルテン(National Memorial Choeten) 国王の立案で1974に建造された。歴史的な建造物ではないが,多くの市民の参拝の場,また,憩いの場となっている。特にお年寄りが話し相手を求めてこの場に集まる様子が印象的であった。 |
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古刹 チャンガンカ・ラカン(Changankha Lhakhang) 15世紀に建てられたとされる古刹。ティンプーの街を見下ろす高台に建っている。このお寺は子供が生まれたら参拝することで有名であるらしい。 |
市内に横たわる犬 この街も(タイのチェンマイ同様)野良犬が多く,歩道,車道問わず人や車の往来を妨げながら我が物顔で寝ている。狂犬病の予防接種を全頭受けていると説明されるが恐ろしい。 |
タンゴ僧院への道 ティンプーの北にタンゴ僧院(仏教大学)がある。 1時間弱の道のりであるが,この山歩きは,この後に控えるタクツァン僧院登山の良いリハーサルである。 |
タンゴ僧院 中庭を囲む回廊が仏教大学の教室になっている。本堂の内部は撮影禁止。本堂内に木魚が置いてあったことに日本の仏教とのつながりを発見した。 |
巨大仏像 ティンプー郊外の山の上に巨大な金色の仏像がある(2016年現在建設中)。高さ50メートルで世界最大級であるらしいが,建設中につきこれ以上の詳細な情報は分からない。 |
ターキン放牧場 (Motithang Takin Preserve) ブータンの国獣であるターキン。牛に似ているがそうではない。ブータンのほか,チベット自治区から四川省,ミャンマー北部等の山岳地帯に生息する草食動物。 |