本文へスキップ

世界の美しい風景や旅行記と,お得な旅の情報を発信します。

 
 

海外写真集・旅行記OVERSEAS TRIP





海外写真集中国 > 上海

上海 (Shanghai)


 上海はアヘン戦争のあとの19世紀中ごろから,外国人が押し寄せ,フランス,イギリス,アメリカ等による治外法権の外国人居留地となった。この租界時代は第2次世界大戦末期まで続いた。西洋形式のビル(レトロな洋館)が立ち並ぶ,外灘(バンド(中国読みはワイタン))地区はその象徴。一方,外灘(バンド)の対岸の浦東(プートン)地区は東方明珠塔(テレビ塔)をはじめ高層建造物が建ち並ぶ近代都市。

 上海雑感として,ものすごい勢いで近代的はビルが建っており,行き来する人々も現代風だが,路地を1つ入ると昔ながらの生活が残っている空間が存在する。人の表情が違う,服装が違う,身なりが違う。何だこれは。裏の部分か。正に顔は文化・生活・知的レベルをかもし出すものである。日本で例えると戦前と現代が入り乱れた状態である。不思議な空間である。また,この国の裏の部分は昔見たどこかの風景に似ていた。それは朝鮮民主主義人民共和国。懐かしい。
(2004年2月記)
(2017年12月追記)

上海の街並み

朝もやに煙る東方明珠塔(テレビ塔)
高さ468メートル,アジア第1位,世界第3位を誇る。名実共に上海のシンボルである。展望台が3箇所あり,一番上の展望台は350メートルと,東京タワーのてっぺんより高い。この写真は浦東地区より撮影したが,相当離れないと全部が入りきらない。
 
浦東地区及び東方明珠塔(テレビ塔)
浦東の摩天楼とテレビ塔。こちらは外灘(バンド)から撮影。手前の川は黄浦江。右奥のいちばん高いビルが上海一(当時)の88階建て。このアングルは中国の近代化を知らしめる良きアングルである。これだけ見ると上海は近代都市。
 
夜の東方明珠塔(テレビ塔)
夜はライトアップされ美しい。この塔の展望台へは夜に行かれることをお薦めします。展望台から眺めるライトアップされた外灘(バンド)は美しいそうです。ちなみに私は昼に登りました。
外灘(バンド)から見た夜の浦東
昼と違って,夜の浦東は少々違った趣を見せる。これだけ見るとここが中国であることを忘れさせる。ここに中国人が多く集まるのは,中国人であることを忘れる為であろう。
 
外灘(バンド)の風景
バンドは上海で最も上海らしいスポットとされる。租界時代の建物と,対岸(浦東)の近代的な建物の両方を見物することができる。地元の人,外国人観光客,おのぼりさん等たくさんの人が集まる。
灘(バンド)のクラッシックな建物
ここには1850年頃から20世紀初頭にかけて西洋人により建てられた西洋建築が並ぶ。レトロビルはもちろん現在も使用されている。
 
夜の外灘(バンド)
租界時代の建物は夜になるとライトアップされる。これまた美しい。これを見るために夜になってもバンドは多くの人でごったがえしている。私もこれを見るために上海に来たと言っても過言ではない。皆さまもバンドの夜景をじっくりご覧下さい。
 
外灘と浦東を結ぶゴンドラ
バンドと浦東の間の川の下にトンネル(観光隋道)が掘ってあり,をゴンドラに乗って行き来できる。片道20元(約300円)と高価で一般の人が簡単に乗れる金額ではないので,比較的すいている。
外灘と浦東を結ぶ観光隋道
ゴンドラが走るトンネルはこの様にライトアップされており,迫力満点。約5分で対岸に到着するが,イルミネーションに見とれているとあっと言う間。
 
南京路
人民広場付近の様子。ここは上海随一のショッピングストリートで,歩行者天国となっている。ここも観光客とおのぼりさんで年中ごった返している。写真奥にかすかにテレビ塔が見える。
上海ビル事情
写真奥の近代的建物と,手前の一昔前の建物が乱雑に入り混じっている。一昔前の建物は旧共産圏の工法です。この建物の路地に入ると平壌を思い出し,懐かしく思いました。

中国のパンダ

パンダの目のアップ
パンダとにらめっこをして下さい。パンダは目の周りの毛が黒くなっているので遠目で見ると,黒い全部全部が目に見えてしまうが,目は意外と小さい。また,目つきが悪い。
パンダ
ここまで引くと目つきの悪さは解消されるますが,目を意識すると実にかわいくない動物である。結論としてパンダはガラス越しに,遠目で,短時間に見るものです。
 
リンゴを食べているパンダ
更にここまで引くと普通のパンダ。目に注目しても平気である。リンゴを両手で持って食べている様子。音をたてておいしそうに食べていました。
笹を食べているパンダ
寝っ転がって食事をする様子は行儀は悪いが愛嬌がある。パンダゆえ許される行為か。その辺のイヌがこんな格好で食事をしたら変だ。

上海から列車に乗って蘇州へ

 上海から蘇州(スーチョン)へは列車でわずか1時間。蘇州の歴史は古く,紀元前に遡る。蘇州は2500年以上の歴史を誇る古都である。日本人(特に年配者)がこの辺に来ると必ず訪れる有名な寒山寺や庭園があり,周辺では日本語も多く飛び交っている。特に寒山寺の除夜の鐘はなぜか超大人気。私は特別な使命があり,この度蘇州を訪問した。蘇州の街は確かに趣があり美しいが,2回訪れる所ではないという印象。

 蘇州に行ったもう一つの目的は列車に乗ること。韓国,ロシア,欧州鉄道等,最近,広軌の列車を乗りこなしているので中国列車にも乗らないわけには行かない。ちなみに中国の列車は軟座と硬座の2クラス制で,書いて字のごとく軟座はクッションがあるシートで,硬座は板の硬いシート。つまり軟座は1等,硬座は2等に該当するのであろう。軟座,硬座両方乗ったが,長距離乗るならやっぱり軟座。

 
上海駅の駅舎
多くの列車が発着し,多くの人々が行き交う。客層の大半が地方の人々で,地方の人は顔がみすぼらしく色が黒いのですぐわかる。身なりも上海人と違って汚いし,来ている服も違う。顔に土が付いている人が多い。これ私の印象。
上海駅に停車中の気動車
顔はロシア製の気動車より韓国の国鉄に似ている。これも私の印象。もしかして時代が時代だけに韓国製・・・,と思って現在調査中。ご存知の方教えて下さい。ちなみにタイ国鉄の気動車は韓国製でした。ということで発車10分前。
 
客車(上海-南京)
近距離を走る客車は2階建てで多くの乗客を運ぶ。2階建て客車は確かに人は多く運べるが,手荷物の収納に少々欠けるようだ。中国の乗客の多くは何せ荷物が多い。夜逃げ状態。
客車(北京-上海)
長距離を走る寝台車は重厚な旧共産圏の雰囲気をかもし出し,シベリア鉄道を連想してしまう。プレートの文字が小さくて読みにくく恐縮ですが「北京-上海」と書いてある。
 
寒山寺(ハンシャンスー)
4枚まとめて蘇州の観光スポット,寒山寺。唐時代の漢詩にもこの寺の名前が出てくるくらい有名な寺のひとつである。この寺が日本人になぜ人気なのか分からない。写真下段右が有名な鐘。1回つくと10年若返るらしい。私は3回ついたので30歳若返ったことになる。精神年齢も30歳若返ってしまったのかが心配である。
 
盤門(バンメン)
蘇州は水郷都市で水路と水門がいたる所にある。この盤門も昔は城門であった。残念ながら肝心な水門を写し忘れたことに気付く・・・。水路のみで情緒を味わってください。写真右の塔は盤門公園内の瑞光塔。
 
 
北寺塔(ベイスータア)
北寺塔は三国時代に建てられた。この寺には蘇州のランドマークである8角9層で高さ76メートルの塔がある。この塔に登ると蘇州の全景を見渡すことができる。

中国の高速鉄道

 ご承知の通り,中国鉄道にも高速化が急速に進み,その技術を世界に輸出するまでにあります。しかし,品質は中国品質。あちらこちらで発表されないトラブルもあるようです。命と引き換えに乗車下さい。

磁気浮上式鉄道(MAGLEV)
上海磁気浮上式鉄道実証運転線を走る,和名リニアモーターカー。浦東空港駅と上海郊外の竜陽路駅の間30kmを8分弱で結ぶ。人体実験?線。最高商業運転速度は431km/h。
最高時速の記録
商用運転では表示の431km/hが最高である。最高速度に到達後,ブレーキがかかり,あっという間に到着する。乗り物というより,一種のアトラクションである。実験ではこの路線で501km/hをたたき出している。
 
中国国鉄のCRH型車両(和譜号)
中国国鉄によるCRH型車両。ドイツのシーメンス社の技術をベースに中国独自で開発したとされる和譜号。導入時には,信号,駅,軌道設計,コントロールシステムなども技術移転した(パクった)。
和譜号の最高速度
私が乗車した限りでの最高時速は写真の305km/h。通常の商用運転の最高速度は350km/h。2011年に大きな事故(脱線,埋設,掘り起こし)を起こし,現在は,最高速度を抑えて運転している。

バス