上海はアヘン戦争のあとの19世紀中ごろから,外国人が押し寄せ,フランス,イギリス,アメリカ等による治外法権の外国人居留地となった。この租界時代は第2次世界大戦末期まで続いた。西洋形式のビル(レトロな洋館)が立ち並ぶ,外灘(バンド(中国読みはワイタン))地区はその象徴。一方,外灘(バンド)の対岸の浦東(プートン)地区は東方明珠塔(テレビ塔)をはじめ高層建造物が建ち並ぶ近代都市。 上海雑感として,ものすごい勢いで近代的はビルが建っており,行き来する人々も現代風だが,路地を1つ入ると昔ながらの生活が残っている空間が存在する。人の表情が違う,服装が違う,身なりが違う。何だこれは。裏の部分か。正に顔は文化・生活・知的レベルをかもし出すものである。日本で例えると戦前と現代が入り乱れた状態である。不思議な空間である。また,この国の裏の部分は昔見たどこかの風景に似ていた。それは朝鮮民主主義人民共和国。懐かしい。 |
朝もやに煙る東方明珠塔(テレビ塔) 高さ468メートル,アジア第1位,世界第3位を誇る。名実共に上海のシンボルである。展望台が3箇所あり,一番上の展望台は350メートルと,東京タワーのてっぺんより高い。この写真は浦東地区より撮影したが,相当離れないと全部が入りきらない。 |
浦東地区及び東方明珠塔(テレビ塔) 浦東の摩天楼とテレビ塔。こちらは外灘(バンド)から撮影。手前の川は黄浦江。右奥のいちばん高いビルが上海一(当時)の88階建て。このアングルは中国の近代化を知らしめる良きアングルである。これだけ見ると上海は近代都市。 |
夜の東方明珠塔(テレビ塔) 夜はライトアップされ美しい。この塔の展望台へは夜に行かれることをお薦めします。展望台から眺めるライトアップされた外灘(バンド)は美しいそうです。ちなみに私は昼に登りました。 |
外灘(バンド)から見た夜の浦東 昼と違って,夜の浦東は少々違った趣を見せる。これだけ見るとここが中国であることを忘れさせる。ここに中国人が多く集まるのは,中国人であることを忘れる為であろう。 |
外灘(バンド)の風景 バンドは上海で最も上海らしいスポットとされる。租界時代の建物と,対岸(浦東)の近代的な建物の両方を見物することができる。地元の人,外国人観光客,おのぼりさん等たくさんの人が集まる。 |
外灘(バンド)のクラッシックな建物 ここには1850年頃から20世紀初頭にかけて西洋人により建てられた西洋建築が並ぶ。レトロビルはもちろん現在も使用されている。 |
夜の外灘(バンド) 租界時代の建物は夜になるとライトアップされる。これまた美しい。これを見るために夜になってもバンドは多くの人でごったがえしている。私もこれを見るために上海に来たと言っても過言ではない。皆さまもバンドの夜景をじっくりご覧下さい。 |
|
外灘と浦東を結ぶゴンドラ バンドと浦東の間の川の下にトンネル(観光隋道)が掘ってあり,をゴンドラに乗って行き来できる。片道20元(約300円)と高価で一般の人が簡単に乗れる金額ではないので,比較的すいている。 |
外灘と浦東を結ぶ観光隋道 ゴンドラが走るトンネルはこの様にライトアップされており,迫力満点。約5分で対岸に到着するが,イルミネーションに見とれているとあっと言う間。 |
南京路 人民広場付近の様子。ここは上海随一のショッピングストリートで,歩行者天国となっている。ここも観光客とおのぼりさんで年中ごった返している。写真奥にかすかにテレビ塔が見える。 |
上海ビル事情 写真奥の近代的建物と,手前の一昔前の建物が乱雑に入り混じっている。一昔前の建物は旧共産圏の工法です。この建物の路地に入ると平壌を思い出し,懐かしく思いました。 |