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海外写真集・旅行記OVERSEAS TRIP





海外写真集中国 > 香港

中華人民共和国 香港特別行政区 (Hong Kong)


 香港は,アヘン戦争のあとの南京条約により1842年にイギリスに永久割譲された。大東亜戦争中は,日本が占領し,統治したが,敗戦とともにイギリスの植民地に復帰。その後もイギリスの統治が続いた。しかし,こんな不平等条約はこの世では通用せず,1997年に中華人民共和国に返還され,特別行政区に改編された。
 住んでいる人は,基本中国人にすぎないが,本土の中国人と違い,文化度合や生活水準がが高い。大きな声では言わない(言えない)が,日本が好きで,中国人の野蛮さが嫌いである。ただ,イギリスの旧植民地の割には,英語が普及していない。あまりに英語の発音が下手なので,香港の人がしゃべる英語を,香港風英語と揶揄される。
 中継貿易で栄えた香港は,世界屈指のビジネスの拠点であり,物価が高く,日本の大都市並である。この香港には,何度も来たことがあるが,じっくり観光をしたのは2013年が初めてである。私の独自の目線の香港をご覧ください。

(2013年8月記)

カオルーン(九龍半島)の見どころ

九龍駅周辺のビル
2011年にこの地区に新しくできた「スカイ100」がそびえる。エアポート・エクスプレス(機場快綫)の九龍駅に直結する高さ484メートルの香港で一番高いビルである。
時計台
九龍半島と香港島を結ぶフェリーターミナル,天星碼頭(スター・フェリー・ピア)のすぐ横にある時計台。1915年に建造されたもの。その昔は,ここは広州ヘの列車の出発駅であったそうな。
 
プロムナード(九龍)から香港島を臨む
尖沙咀東部海濱公園(プロムナード)の様子(昼のショット)
。昼も夜も多くの人が繰り出す。ここには香港のムービースターの手形をあしらったアベニュー・オブ・スターズがあり,有名人のところには黒山の人だかりができる。
夜のプロムナード
昼とは違った様相をみせる夜のプロムナード。現在は九龍の夜の観光の定番スポットとなった。毎晩夜8時からは,香港島側でライトショー(シンフォニー・オブ・ライツ)が開催され,ここはそれをみるスポットとなる。
 
自己主張をする看板
香港を1枚の写真で表すと,この道路に突き出した看板と思う。ジャッキーチェンがスタントをし易いようにこうなっているという。ホントは,旧空港が街中にあった時代,点滅するネオン等が禁止されていて,少しでも目立つ看板を作るためにこうなったと私は思う。
対照的な新しい香港
左の写真が古き良き時代の香港。一方,上の写真は再開発された今の香港。どの国でも,再開発された場所は,空間をうまく演出するのが特徴。観光客,地元の若人が集う。
 
ネイザンロード
九龍半島の目抜き通り,ネイザンロード(彌敦道)。この尖沙咀(チムサーチョイ)周辺に,オフィス,店舗,レストラン等が所狭しと店を構え,四六時中観光客でごった返している。この辺のオフィスの家賃は信じられないくらい高い。
ネイザンロードの歩道
ネイザンロード(彌敦道)は無機質な香港の目抜き通りであるが,所々,木々が生い茂る場所があり,落ち着くと同時に暑さをしのぐことができる。人ごみで有名な場所も,早朝は人通りが少ない。
 
九龍公園
都会のオアシス。九龍,尖沙咀(チムサーチョイ)のど真ん中にある公園。元々は,ここは公園でなく,イギリスが占領のための重要な基地であったらしい。
九龍公園から臨む香港のビル
九龍公園は相当な広さ。動物園のようにフラミンゴは飼ってあるし,香港博物館はあるし,プールもあるし・・・。九龍のホテルに宿泊したら,早起きしてここを散歩することをお勧めします。
 
香港名物2階建てバス
2階建てバスはイギリスとその植民地を中心に走っている。香港のほか,シンガポール,インド,カナダ等で見られるらしい。香港では,観光バスも路線バスもほとんどが2階建て。
2階建てバスより
先にも書いたが香港は看板が道にはみ出してもよいため,2階建てバスで通ると,ぶつかりそうになる。この瞬間,思わず首をすくめてしまう。これ本能。

香港島の見どころ

フェリーに乗って香港島へ
尖沙咀~中環を結ぶ航路(写真は有名なスターフェリーでない)。九龍と香港島は目と鼻の先である。乗船すると,あっという間に出港し,あっという間に到着する。ビクトリアハーバーを横断するフェリーは,九龍と香港島が地下鉄,海底トンネルで結ばれた今も,市民の重要な足である。
100万ドルの夜景が見えるビクトリアピークへ
ピークトラムの出発駅の様子。トラムに乗車し,ビクトリアピークを一気に登る。香港に入植した西洋人が,涼しさや眺望等を求めて山の上に住んだため,トラムはつくられた(1888年完成)。このトラムに乗らずに香港は語れないというが,実に,乗りたい人だらけで,乗るためには長蛇の列。
 
ピークタワー(2代目)
トラムで終点(海抜396メートル)に到着すると,ピークタワー(凌霄閣)が迎えてくれる。このタワーは1997年完成。2006年リニューアル。ここには,山頂駅,展望台のほか,レストラン,土産物店等がある。ちなみに,ビクトリアピークは香港最高峰。
ビクトリアピークからの眺望
100万ドルの夜景が見られるスポットも,よくガスがかかり,完璧な夜景を見るのは,短期滞在の観光客にとっては難しい。この日も,低く雲が垂れこめ,100万ドルから100ドルの夜景にディスカウント。対岸の九龍半島の灯は全く見えない。残念。
  
ライトショー(シンフォニー・オブ・ライツ)
九龍半島側から,香港島を眺めるショット。100万ドルの夜景を彩るシンフォニー・オブ・ライツ(Symphony of Lights)。2003年から開催されている。毎晩8時にスタートする。
ライトショー(シンフォニー・オブ・ライツ)Ⅱ
近年では,香港島のビルだけでなく,九龍半島側のビルも参加し,ビクトリアハーバーを隔てて,両岸のビルによりライトによるショーが開催される。

香港街歩き

男人街
尖沙咀(チムサーチョイ)からネイザンロード(彌敦道)を上っていくと,道の左右にナイトマーケットが広がる。右が女人街,左が男人街。吸い込まれるように男人街に突入。このこの門が男人街の入口。
男人街に広がる露店
しばらく歩くと,露店が広がる。東南アジア独特のナイトバザールの雰囲気をかもしだしている。カバン,お土産,おもちゃ,服のお店が広がるが,ブランド名は全て怪しいし,品質はさらに怪しい。しかし,安いため観光客でごった返している。
 
紹介されたヘビ専門店を発見
香港ではベビを食す習慣があるが,多くの店は晩秋から冬季にかけてヘビ料理を提供する。ここは,一年中ヘビのスープを出す店として有名である。昔ながらの木の引き出しに,生きたヘビが収納され,客の指名と,料理の順番を待つ。
 
ヘビのスープ
黄色のヘビを指名し料理してもらったのが,このスープ。皮をむかれたヘビは,既に黄色の面影はない。臭みを消すために色々な工夫をしている形跡が見て取れるが,その結果,基本的にヘビのスープは美味しい。
 
 
シーフードレストラン(露店)
しばらく散策すると,シーフードレストランを発見。ここで夕食となる。メニューに書かれた料理は値段も書いてあるが,たらいや発泡スチロールに泳いでいる魚介は時価である。値段交渉,料理法交渉にホストは忙しい。
シーフード料理
香港のシーフード。写真中央のマテガイが最高にうまかった。それにしても,ちょっとオーダーし過ぎ。ヘルシーなシーフードもこれだけ食べれば身体に悪い。がっつり食べるので,足もとに気が行かないが,ネズミが時々走る。

ランタオ島(大嶼山)へのエクスカーション

ランタオ島のロープウエイ(昂坪360)
香港最大の島,ランタオ島には,空港,香港ディスニーランド,新興住宅地等,新しい建造物・施設が広がる。また,パワースポットとして有名な世界最大の屋外
大仏(天壇大仏)のある寶蓮寺.があり,ロープウエイはそこに続く。
強風の中,ロープウエイは進む
しばらく進んだら標高がグンと上がる。とても風が強い海峡を越える際,ゴンドラは揺れる。実際に落ちないか心配だったが,完成の翌年の2007年に実際に転落事故があったそうな。シンガポールのゴンドラよりスリルあり。
 
 
世界最大の大仏
ロープウエイを降り,しばらく歩くと,両側が土産物屋や飲食店が連なるゴンピンビレッジがある。しばらく散策すると世界最大の大仏,天壇大仏が現れる。
門と仏像
更に奥に進むと門がある。門を抜けるとお寺の域内に入り,参道が続く。大仏はすぐ奥に見えている。
 
 
大仏への階段
仏像へのアプローチの最後は階段。こういう苦労を経て大仏に到着することでご利益があると信じられていると思う。これくらいの階段どうってことないが,暑いので以外に大変。
天壇大仏
世界最大の大仏は,大座からの高さ34メートル。重さは約200トンだそうな・・・。香港の方だけでなく,アジアの仏教徒が多く訪れる。

香港の建設現場における足場事情

足場は竹で組むのが常識
道路にせり出す看板の工事中。香港では,足場は竹が基本。鉄パイプに比べ,安い,軽い,しかも錆びない。だから,足場は竹。
大きいビルも全部竹で足場
竹,竹,そして竹。落下物を止める細工も,これまた竹。どんな高層ビルも竹で足場を組む。
これ香港の常識。
 
足場置場
路地裏に適当に置いてある足場用の竹。この竹は案外細い。香港は案外治安が良いので大丈夫。しかし,近年は,中国本土から来る人が増えたので治安も悪化している。ただ,竹を盗む人はおらんわな。
案外雑に止める
竹の足場は,昔のアンテナ線のような平たいビニールテープで雑に止める。これで外れないのか,ずれないのかが心配だが,少々のことが起きても気にしないのかもしれない。

バス