近場なので,ついつい訪問が後回しになっていたマカオについに上陸。マカオは香港ほど広くなく,世界遺産の観光地が集中しているため観光しやすい。また,マカオはカジノ天国で,中国本土,香港島の近隣諸国からカジノ目当ての観光客が多く訪れ,マカオの潤沢な経済状況の根幹資源となっている。ちなみに,マカオは漢字で澳門と書く。 マカオは16世紀の大航海時代にポルトガル人が上陸,交易を開始。その後,ポルトガル人の居留地となる。アヘン戦争後,1845年から占領,1887年から正式なポルトガルの植民地に。ただ,お隣の香港ほど栄えた奇跡がなく,また,植民地の影響が色濃く残っていない。それは,本国ポルトガルのその後の国力衰退も影響している。ただ,ポルトガル語は,マカオのポルトガル式政治・司法構造等とともに,今も色濃く残り,ほとんどの人がポルトガル語がしゃべれないのに,中国語(広東語)に並ぶ公用語として位置付けられている。 |
セナド広場 セナド広場は,ポルトガル統治時代につくられた南欧の雰囲気たっぷりの広場。噴水の中には,大航海時代を象徴する地球儀がある。この一角は中国とはとても思えない。 |
セナド広場Ⅱ 広場を囲む建物。仁慈堂(写真最右),観光局(写真左),郵便局等があり,どれも典型的なポルトガル様式。また,この広場のポルトガル様式の石畳も美しい。 |
セナド広場から民政総署大楼を臨む セナド広場前にある建物が民政総署(旧マカオ市役所)。というより,この建物の前にセナド広場が広がるという方が正しい。バックのビルは中国式でいただけない。 |
民政総署大楼 この歴史的建造物は,ポルトガル統治時代はマカオ市の市役所が置かれていた。現在は,中華人民共和国マカオ特別行政区の民政総署として使用されている。 |
聖ドミンゴ教会 セナド広場の奥に進むと,ポルトガル風の教会,聖ドミンゴ教会がある。1587年建造。外には観光客があふれているが,中に入る人は少ない。 |
聖ドミンゴ教会の内部 祭壇には聖母子像が祀られており,神聖な空間となっている。他教の観光客は帽子をかぶったまま中に入る人もいるが,熱心な教徒も中には見かける。 |
サン・パウロ天主堂跡 聖パウロに捧げられたマカオにあるポルトガルの17世紀初頭に建設された大聖堂の遺跡。マカオで最も有名な歴史的建築物の一つ。イエズス会士によって建築されたこの天主堂は,当時のアジアでは最大のカトリック教会であった。1835年の火災によって焼失。 |
ペンニャ協会 17世紀初頭に建造され,船乗りの守護者であるペンニャ・デ・フランサに捧げられた由緒ある協会。ここからは,海やマカオタワー,マカオ市街地等が一望できる。地元民の結婚式の撮影にも使用される。 |
マカオ市街(モンテの丘より) サンパウロ天主堂跡から通じる道を登るとモンテの丘の頂上に出る。この丘には要塞が築かれ,オランダとポルトガルの海洋進出をかけた戦いが繰り広げられた歴史が見て取れる。海洋進出とは1600年頃の話。今になって海洋進出を企んでいる国があるらしいが,これって400年以上遅い。 |
マカオ市街(ペンニャの丘より) ペンニャの丘よりマカオ市街を臨む。マカオの人口密度は世界一で,所狭しと新旧のビルが入り乱れながら立ち並ぶ。写真中央左の変な形をしたビルはカジノ&ホテルのグランドリスボア。 |
マカオタワー 2001年完成のマカオタワーは高さ338メートル。233メートルの部分からのバンジージャンプや,欄干を歩くアトラクションが有名。 |
マカオタワー(ペンニャの丘より撮影) ペンニャの丘から臨むマカオタワー。向こうにタイパ大橋,さらに奥にはタイパ島が見える。マカオ空港もこの方向(タイパ島)にある。 |