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ハンガリー (Hungary)


 ハンガリーの首都,ブダペストを紹介します。

 ブダペストはドナウ川の流れに沿って発達した街,ブダとペストが合併してできたハンガリーの首都。ブダ側は自然の丘陵を活かした要塞都市。ペスト側は平坦で通りが開けている。ドナウ河岸,ブダ城,地下鉄を含むアンドラーシ通りが世界遺産に登録されている歴史ある街である。
 ブダペストは中世の世から先進国家で,目抜き通りであるアンドラーシ通りは,通りを行き来する馬の蹄鉄音が就寝の妨げとならないような工夫がされていたり,また,世界の大都市に先駆けて,地下鉄や路面電車が整備されたり,見どころが多い。
 ただ,建国以来平穏な時代ばかりが続いたわけではない。13世紀のモンゴル帝国の征西軍による侵入・破壊,16世紀のオスマントルコ軍による占領。また,第二次世界大戦中からのドイツ軍の侵攻,その後の旧ソ連による統治と,陸続きであるため,歴史上,占領や侵略が多い。占領,侵略の話を聞いての一番のビックリは,ハンガリー人に今でも蒙古斑がある人がいるということ。


 (2008年作成)

 
丘から見下ろすブダペスト
ブダペスト市はドナウ川沿いに開けた都市で,写真左側がブダ地区(丘陵),右側がペスト地区(平坦)である。19世紀末に合併によりブダペストとなった。ハンガーリーの首都である。ゲッレールトの丘より撮影。
くさり橋と大聖堂
くさり橋(セーチェーニ橋)はブダとペストを結ぶつり橋。1849年にこの地区のドナウ川にかかる最初の橋として完成。橋脚間202メートルは,完成時には世界最長。写真奥に大聖堂を望む。ブダ側(王宮の丘)より撮影。
 
英雄広場
ハンガリー建国1,000年を記念して,ペスト地区に建設され1929年に完成した。中央の記念塔は,ハンガリーの守護神,ガブリエル大天使が天に向かって十字架と王冠を掲げているもの。手前の騎馬像は,この地を征服した7つの部族を記念たもの。
ブダの王宮(国立美術館)
14世紀に完成して以降,ハンガリー国王の居城として活躍した。1956年に発生した,ハンガリー国民の蜂起行動「ハンガリー動乱」を制圧した当時のソ連軍により破壊され,その後再建されている。現在は国立美術館としてハンガリーの美術史を紹介している。
 
 
国会議事堂と大河ドナウ
ドナウ川と国会議事堂。国会議事堂は尖塔が特徴的。くさり橋から撮影。ドナウ川はドイツ南部の黒い森に発し,東に流れ,この地を経て,黒海にそそぐ。欧州ではロシアのヴォルガ川に継ぐ長さを誇る。ヨハン・シュトラウスUの「美しく青きドナウ」,イヴァノヴィッチの「ドナウ川のさざなみ」等この川を舞台にした名曲も多い。
国会議事堂
1904年に完成した国会議事堂は,ハンガリーで最大の建造物であり,かつ,最も美しい建造物とされている。建造当時から,蒸気による暖房設備がいち早く導入されており,後述する地下鉄等と共にこの国の技術力の高さ及び活力をアピールしている。内部もまた豪華絢爛。
 
聖イシュトバーン大聖堂
ブダペストで最大を誇るネオルネッサンス様式の大聖堂。「イシュトバーン」は,ハンガリーの初代国王の名前。国王自らキリスト教の普及に勤めた。
ブダペストの市内風景
晩秋のブダペストの風景。通りの風景と,紅葉・落葉の調和が美しいので掲載しました(歴史的な建造物等の紹介ではありません)。
 
路面電車
ブダペストの路面電車は1887年に開業。世界の路面電車の中でも最も古い部類にはいる。写真は旧車両。馬車鉄道を継承してから今日に至るまで市民の足として活躍している。写真では紹介しないが,ブダペストには地下鉄もある。この地下鉄(1896年開業)は世界最初の電化地下鉄(ロンドンの地下鉄は蒸気であった為),ユーラシア大陸最初の地下鉄として有名である。
トローリーバス
路面電車,地下鉄のほかトローリーバスも市民の足として充実している。2台が停車中であるが,前が旧車両,後ろに新車両。旧車両のまるっこく小さいヘッドライトが旧共産圏の哀愁漂う雰囲気をかもし出している(旧ソ連北朝鮮の電車事情を参照)。これらは旧共産圏の特徴でなく,この国が元祖なのかもしれない。

バス